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2021-07-11 09:39:00

断熱材

先日、お客様とのお話の中で断熱材について意見交換をする場がありました。
やっぱり快適な生活を送るためにも断熱性能は検討すべきことの一つなのだと思いました。

 

一般的に断熱性能というと数値で表現されることが多く、
数値で比較すれば断熱性能の良さを見分けることができます。
ただし、あくまで数値は数値。
良いに越したことはないですが、求めすぎなくても良いのではとも思います。

 

断熱材にも色々ありますが、その性能は一長一短。
簡単な話、性能が低い断熱材であればその量や厚みを増やせば良いですし、
建物の基本仕様の断熱材が性能が低いのであれば、性能の高い断熱材に変えてもらえば良いことですから、
なかなか比較するのは難しいものです。

 

どうしたって、間取りや窓との兼ね合いも出てきます。
吹き抜けやリビング階段など熱が逃げやすい間取りであれば、やっぱり断熱性能は違ってきますし、
断熱性能を考える場合は、窓については特に要検討だと思います。
熱の出入りが一番多いのが窓ですから、今の住宅は気密性は高くなってきていますので、
案外、窓にこだわるだけでもかなり違う場合もあると思います。

 

なかなか答えに届かない話ではありますので、今後も勉強していきたいと思います。

 

2021-07-10 10:09:00

土地の評価

土地を所有していらっしゃる方は、自分の土地が今いくらなのか知りたいと思います。
そのため、不動産会社等に査定の依頼をされた方もいらっしゃると思います。

売買を目的に査定(評価)をされた場合は、いわゆる近隣相場というものをもとに算出されています。
市場に売り出すことを目的として査定(評価)を行っています。


また、土地にかかる相続税を知るための査定(評価)を目的にされる方もいらっしゃると思います。
この場合は、市場で取引されている価格(近隣相場)とはまた別です。

 

相続税のための評価額の算出には、国税庁が発表している「路線価」をもとに補正等を行い評価額を出します。
金融機関や税理士などがいう評価額とは概ねこのことです。

近年では、地域によって市場での取引価格と路線価とにかなり大きな差が出ているところもあり、
土地所有者としては、悩ましいところだと思います。

土地の評価が低いのは、相続税には助かる話です。
でも売却時には悲しいお知らせです。

 

ご興味ある方は、一度、国税庁のHPで路線価図をご覧になってみてください。

2021-07-09 09:26:00

契約不適合責任

契約不適合責任については、不動産を購入する買主は知っておいて方が良いでしょう。

 

民法改正により、以前までは瑕疵担保責任と言われていたものが、
契約不適合責任という名称に変わりました。
簡単言うと、商品に不備があった場合に売主がその責任を負うという内容です。


この規定は任意規定のため、どのように特約をしようが原則としては自由です。
そのため、宅建業者と取引をする一般の方にとっては、不動産のプロである宅建業者に
都合の良い特約を結ばれてしまう恐れがあります。

 

そこで、宅建業法では、「宅建業者が自ら売主となる売買契約において、その目的物の種類または
品質に関して契約の内容に適合しない場合におけるその不適合を担保すべき責任に関し、
民法の規定に関する機関について、その目的物の引渡しの日から2年以上となる特約をする場合を除き、
民法に規定するものより買主に不利となる特約をしてはならない」としています。

 

つまり、売主が宅建業者の場合、買主は、何か建物や土地に問題が発生した場合、
少なくとも引渡しから2年間は売主に責任を負ってもらえるということです。

2021-07-08 14:16:00

医療費控除

あまり聞きなれない控除だと思いますのでこの機会に。

 

所得税の計算において、納税者本人や本人と整形を一にする配偶者などのために、
支払った医療費のうち、200万円を限度として、一定額を総所得金額から控除できる制度です。

 

保険金や給付金を受けたった場合は、その分は控除対象になりませんが、
年間の医療費が10万円を超える部分についてが控除の対象となります。
(総所得金額が200万円未満の場合は、総所得金額の5%を超える部分)

 

ただし、対象とならない医療費もありますので注意が必要です。
また、医療費控除は、年末調整では対応できないため、確定申告を行う必要があります。

知らないと手続きできない制度ですよね。
手続きには「医療費控除の明細書」が必要ですので保管をされてください。

2021-07-06 10:49:00

昔の話

昨日は注文住宅について書きましたが、注文住宅で昔のことを思い出しました。

 

以前、建築会社に勤めていて建築の請負を担当していたことがあります。
その時のお客様で、少し困ったことがありました。

 

お客様の諸事情と時間的な問題のため、
他の業者では対応しきれないこともあり、こちらに白羽の矢がたったのだと思いますが、
プラン作成からご契約までかなり短い期間で行ったことがあります。
そのため、プランについては打ち合わせの時間や検討する時間も少なく、
正直、詳細な打ち合わせのもと、ご契約という状況ではなかったと思います。

 

ただし、こちらのスタンスとしては軽微な変更については、
柔軟に対応できましたので、大枠さえ決まっていれば特段問題はありませんでした。

 

ところが、契約も終わり、その後、何度かの打ち合わせを行い、
最終確認という段階になって、プランへのご意向を大幅に変更したいというお話が出てきました。

 

その計画は、当初とは全く違う計画となりますので、
ご契約内容とも違ってくるため、仕切り直しとなりました。

 

新たな計画に基づいて再度のご提案とさせていただきましたが、
金額面でお客様のご希望に添えることはできず、結果、解約となったことがございます。

 

お客様としては、諸事情も時間的な問題もこちらが対応したことで解消できましたので、
むしろ少し余裕が出来たのだと思います。

 

こちらとしては、残念な結果となり、苦い思い出となりましたが、
お客様の事情を考えると、やっぱり、何かに追われている状況では、
全体像が見えているつもりでも、目前の問題をクリアすることに注力してしまい、
その先のことについては見えてなかったのだと思います。

 

その後もその方とお話しする機会があり、無事に建築できたと聞きました。
参考までにと、計画と費用について聞いてみたところ、
計画については、こちらがご提案したものを最終調整したような内容で、
費用については気持ちだけではクリアできないほどの差がありました。

 

会社ごとに建築費が違いますから、そういうこともあると思います。
でも、その後にお客様からご連絡をいただけたことや、
計画はこちらのプランとほぼ同じ内容で建築されたことを考えると、
試合には負けたけど勝負には勝ったのかなと思えました。

 

人生をかけて買う「家」ですから、その方は最善を尽くされたのだと思います。