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2021-08-09 18:58:00

公簿売買と実測売買

不動産の取引で土地については、「公簿売買」か「実測売買」の記載が必ずあります。
この違いについて、簡単に触れておきたいと思います。

 

公簿売買とは、登記簿の面積をもとに取引を行うことを言い、
実測面積とは、実際に測量を行った面積で取引を行うことを言います。

 

では、何が違ってくるのかと言いますと、
土地の価格の考え方には坪単価や㎡単価といった概念があります。
つまり、土地の面記×坪単価(㎡単価)=価格というイメージです。
この価格について取り扱いまたは考え方に違いがあります。


公簿売買の場合は、あくまで登記簿やすでに法務局に備え付けられている測量図をもとに、
土地の面積を確定し取引を行いますので、仮に実際に測量した面積と取引上の面積に差異があっても、
その差額について調整や清算は行わないとされています。

 

実測売買の場合は、その名のごとく、実際に測量を行った結果の面積で取引を行います。
また、契約上は登記簿面積を設定し、坪単価や㎡単価を決めて、実際の面積との差異を清算する方法もあります。
面積が小さくなっても大きくなっても清算を行います。

 

どちらについても、その根拠となる書類等はあるはずですし、
この取引の種類と違いを知っておけば、よほどの事情でもなければ大きな問題とはならないはずです。

 

そして、不動産会社が仲介に入る場合は、取引のもととなる測量図などのチェックは必ず行っていますし、
あまりに時代が古い測量図の場合など、公簿売買であっても実測売買であっても、
契約を取り交わす前に現況測量は行い、その差異については予め確認できるように準備しているはずです。

 

あえて言われると気になる話ではありますが、変に心配することはないと思います。
取引の前に確認しておきたいことのひとつとして知っておいていただければと思います。