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2021-07-15 13:38:00

測量の種類

土地の売却や建築する際に「測量」というキーワードが出てきます。
不動産業界や建築業界では、当たり前のように知られていることですが、
一般の方達にとっては、なんだか小難しい話のように聞こえるかもしれません。

 

この測量ですが、簡単な話、対象となる敷地はどこからどこまでですか?ということです。
例えば、敷地をブロックで囲っていたとします。
見た目ではブロックで囲われているところが、対象となる敷地と思われますが、
でもブロックの内側までなのか、外側までなのか、はたまた、そもそも範囲が違うのか。
こんなことがあるかもしれませんし、そうなりますと売却や建築の際には困ってしまします。
そのため、「測量」という作業を行い敷地の範囲を分かるようにするわけです。

 

この測量には大きく分けて3種類で現況測量、民民査定測量、官民査定測量とあります。

 

現況測量は、元となる資料や現在の状況等を踏まえ、敷地の広さや形を調べる測量です。
建築する際の建築確認を取得するうえでは、この測量でも可能です。

 

民民査定測量とは、対象地に接する隣地と境界確認を行い敷地の範囲を確定する測量です。
隣地トラブルの多くは境界付近における造作物や設置物が原因と言われていますので、
この作業を行っていれば、隣地との境が分かりますのでトラブル防止になります。

 

官民査定測量は、敷地と道路の境界を確認し道路の幅員を確定する測量です。
官と民ですので、役所(道路所有者)と敷地所有者で作業を行い、敷地と道路の境界を明確にすることもできます。

 

土地の取引や建築の際に耳にする「確定測量」というのもございますが、
これは、民民査定測量または官民査定測量またはその両方を行った結果の測量のことです。

 

その目的に合わせて必要な測量方法も変わってきますが、
誤解のないようにお伝えすれば、どの測量もその取引や建築する際の建築会社それぞれのルールにおいて、
必要性の可否が問われるだけで、所有者や買主、建築の注文者が行うべき義務ではありません。

 

新たにその地域にお住まいになる方や売却を検討されている方は、
なにかしらの測量が必要になる可能性がありますので、不動産会社や建築会社と相談されてください。
目的や状況に応じて判断するものなので、なんでもかんでも確定測量が必要ですという方に出会った場合は、
なぜ必要なのかを確認するといいと思います。測量費は安くないですから。