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2025-04-14 11:19:00

未接道物件をどうするか

かなり久しぶりですがブログの更新です!

 

弊社は1都3県を中心に不動産売買の専門店として営業を行っております。
新築戸建から注文住宅の方の土地探し、収益物件など幅広く取り扱っています。
おかげさまで多くのお客様とお話しをする機会をいただき、
日頃より様々な「なるほど!」に出会っており勉強になります。

 

 

さて、本日は未接道物件について。


少し前のことですが、ご売却のお話があり物件調査を行ってきました。
当時、ご本人がどこまでご承知なのかは分かっておりませんでしたが、
調査の結果、未接道物件であることが分かりました。

建築基準法では、4m以上の道路に2m以上接していないと建築できないとされています。
当該地は、未接道のため建築できない土地ということになります。
でも家が建っています。

 

???と思いますか?
案外、あちらこちらにこういった物件はあります。

普通に住んでいく分には気にもならない場合もありますが、
いざご売却となりますと、とても困った話になります。
一番の困ったは売却価格です。
再建築できない土地は、相場に比べどうしても低価格になることが常です。
また、そういった土地を買いたい人も多くはなく、売却までの期間もかかります。

 

さらに辛い結果になることが想定されるのは、

こういった物件の多くは、現状の建物がかなり古かったり、
一昔前の間取りのため、現代の需要と合わなかったりと、
その建物を使い続けるという選択が難しいところです。

 

そこで何の考えもないどこかの不動産会社の安易な当たり前の提案があります。
「さすがに建物が古いので、解体して土地で売りましょう」と。

 

これは私的にはまったくおすすめできない提案です。
いかに古かろうが、ひとまずは建物を使う前提で売却を進める方が得策だと思っています。

 

理由は、経験と実績上、建築できない土地として売却するよりも、
手直しはかなり必要だけど中古戸建として売却する方が利用価値が残り、
検討できるお客様数が間違いなく多いからです。また、金額の面でも安定します。

 

不動産会社によって見解も作戦も違うと思いますから、
何が正解とは言えませんが、こういった未接道物件や一癖も二癖もある不動産をお持ちの方。
安易な提案には気をつけて下さい。